米American Airlinesのシステムに障害が発生し、現地時間2013年4月16日に数時間にわたって全米で約1000便が足止め状態に陥ったことを複数の米メディアが報じた。

 米New York Timesによると、システムの不具合は東部時間4月16日の正午ごろから午後4時半ごろまで続き、予約システムにアクセスできなくなった。American Airlinesは予約システムに米Sabre Holdingsのシステムを採用しているが、Sabreは同システムを使っている他の航空会社に問題が発生していないことから、同社コンピュータシステムが不具合の発生源ではないと主張した。

 なおAmerican Airlinesは今回のトラブルについて、4月15日にボストンで起こった爆発事件との関連性を示す証拠はないとしている。

 翌4月17日の朝には「ほぼ通常どおりの運行に回復した」とAmerican Airlinesは述べたが、悪天候とスタッフおよび機体の再配備のために約100便が欠航し、多数の便に遅れた出ていると米USA TODAYは報じている。トラブル発生当日である4月16日の欠航は930便以上にのぼったという。

 また、ソーシャルメディア分析の米Simply Measuredの測定では、4月16日に9500以上のツイートがAmerican Airlinesのアカウント「@AmericanAir」に投稿された(米NBCNews)。

 なお、American Airlinesは現在、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用下にあり、米US Airwaysと合併することで今年2月に合意している。