写真1●ひかりTVの次世代チューナー「ST-3200」
写真1●ひかりTVの次世代チューナー「ST-3200」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●ひかりTVゲームの表示画面
写真2●ひかりTVゲームの表示画面
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●ソーシャルVODの利用イメージ
写真3●ソーシャルVODの利用イメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTぷららは2013年4月17日、ひかりTVの事業展開の説明会を開催し、Android OSを搭載した次世代チューナー「ST-3200」の提供を6月3日に開始すると発表した(写真1)。

 ST-3200は「従来の約10倍の処理能力を備えており、いろいろ新しいアプリで楽しめる」(NTTぷらら社長の板東浩二氏)のが特徴という。ひかりTVで提供している映像配信、音楽配信、電子書籍などの全サービスに対応し、6月から新たに「ひかりTVゲーム」「ひかりTVアプリ」の二つをST-3200専用のサービスとして提供する。

 本体はトリプルチューナーを搭載し、2番組同時録画をしながら1番組の視聴が可能。また、NFCタグを搭載し、NFC対応スマートフォンをかざすことにより、DLNA連携やゲームアプリのペアリングができる。リモコンには、感圧式センサー搭載の無線方式を採用し、従来の赤外線方式に比べ反応を高速化したという。利用料金は初期費用が1050円で、レンタルにかかる月額利用料が525円である。

 新チューナーの投入に合わせて開始するひかりTVゲームは「日本初のテレビ向けクラウドゲームサービスであり、新しいチューナーのキラーアプリとして位置付けている」(板東社長)という。ブロードメディアの「Gクラスタ技術」を使って提供するもので、NTTぷららが構築したサーバー・プラットフォーム上でゲームソフトを稼働させて、画面情報のみをチューナーにストリーム配信する。6月の開始時点でコナミデジタルエンタテインメントの「プロ野球スピリッツLIVING MANAGER」やタカラトミーエンタメディアの「人生ゲーム×ひかりTV」など、30タイトルを用意する。早期に50タイトルに拡大する予定で、月額525円でこれらのゲームが利用し放題となる(写真2)。

 アプリマーケットはぷららが審査したテレビ向けのAndroidアプリを約50個用意する予定。英語学習アプリやクイズアプリといった教育タイトルなど家庭で楽しむことを想定したアプリのほか、VODサービスと連携するアプリなどを提供する予定である。

 このほかVODサービスでは、映像のタイムラインに合わせてスタンプやコメントの投稿ができる「ソーシャルVOD(仮)」を提供する(写真3)。ST-3200のみ利用可能で、NTTぷららが制作しているAKB48の番組など、ライブビデオやスポーツ映像など一部のコンテンツでこれらの機能を提供する予定である。

[発表資料へ]