写真●プラットフォームとなるHA8000-bd_BD10の外観
写真●プラットフォームとなるHA8000-bd_BD10の外観
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 日立製作所は2013年4月17日、Hadoopを使ってバッチ処理を高速化するために必要なハードウエア/ソフトウエア一式をパッケージ化した製品「かんたんHadoopソリューション for バッチ処理(Asakusa Framework & JP1)」(写真)を発表した。ミドルウエアのインストールや初期導入の手間を省略できる。4月18日に販売を開始し、4月26日に出荷を開始する。

 データ集計ソフトであるHadoopのディストリビューションの一つ「Cloudera Hadoop」と、バッチ処理に特化したHadoopフレームワーク「Asakusa Framework」の二つを、ブレードサーバー「HA8000-bd_BD10」(OSはRed Hat Enterprise Linux)とジョブスケジュール実行ソフト「JP1/Automatic Job Management System 3」の環境に導入して提供する。

 価格(税込み)は、個々のミドルウエアのサポートサービスや初期導入設定サービスを含んで677万2500円から。システム全体の保守サービスは、年額543万1860円から。なお、別途オプションで、Asakusa Frameworkの支援やJP1によるジョブ管理定義、システム性能監視ソフト(JP1)によるHadoopの稼働監視、なども提供できる。

 システムを構成するミドルウエアの一つ、Asakusa Frameworkは、ノーチラス・テクノロジーズが開発したバッチ処理用のHadoopフレームワーク(開発/実行ツール)である。バッチ処理用のDSL(目的別の上位言語)で記述したソースコードを元に、Hadoopの独自処理(MapReduce処理)を実施するJavaコードを自動生成できる。

 一方、ハードウエアプラットフォームとなるHA8000-bd_BD10は、独立した複数のサーバー機を使った疎結合の分散処理、すなわちスケールアウトの用途に適したブレードサーバー機である。高さ5Uのラックマウント型シャーシに、1CPU構成のサーバー機(サーバーブレード)を最大で40台収容できる(関連記事:日立、高集積ブレードサーバーにストレージ容量重視の新モデル)。

 今回のHadoop向けの構成では、ストレージ容量を重視した2スロット占有型のサーバー機を使う。