米Yahoo!が現地時間2013年4月16日に発表した同年第1四半期の決算は、売上高が11億4000万ドルで前年同期と比べ7%減少した。提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた場合の売上高は10億7400万ドルとなり、前年同期の10億7700万ドルを下回った。

 会計原則(GAAPベース)の純利益は3億9000万ドルで前年同期と比べ36%増加した。希薄化後の1株あたり利益は0.35ドルで、前年同期の0.23ドルから拡大。営業利益は1億8600万ドルで、前年同期の1億6900万ドルから増加した。

 株式報酬関連の費用4500万ドルなどを除いた非GAAPベースの場合、純利益は4億2000万ドル、希薄化後の1株当たり利益は0.38ドルとなる。前年同期はそれぞれ3億3400万ドル、0.27ドルだった。

 検索広告による収入は4億2500万ドルで、前年同期と比べ10%減少した(TACを除いた場合は6%増の4億900万ドル)。ディスプレイ広告収入は4億5500万ドルで、同11%減少した(TACを除いた場合は11%減の4億200万ドル)。

 米メディアの報道(Forbes)によると、アナリストらはTACを除いた売上高を11億ドル、特別費用などを除いた1株あたり利益を0.24ドルと予測していた。またYahoo!が示した第2四半期の見通しは、TACを除いた売上高が10億7000万~10億9000万ドルと、アナリスト予測の11億1000万ドルを下回る水準だった。

 Yahoo!の株価は1年前と比べて約60%上昇しており、23.79ドルで同日の通常取引を終えたが、決算報告を受け時間外取引で4.5%下落した(米Wall Street Journalの報道)。

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