米Intelは現地時間2013年4月16日、同年第1四半期(1~3月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比2.5%減の125億8000万ドル、純利益は同25.3%減の20億4500万ドル(1株当たり利益は0.40ドル)、営業利益は同33.8%減の25億1900万ドルだった。また粗利益率は56%で、同8ポイント低下した。

 パソコン向け製品の出荷個数が前年同期から7%減少するなど需要の低迷を受け、5四半期連続の減益となった。またIntelは、2012年第3四半期に3年ぶりの減収を報告したが、それ以降3四半期減収が続いている。ただ、最高経営責任者(CEO)兼社長のPaul Otellini氏は声明で「次世代マイクロプロセッサの出荷を始めており、タブレットやスマートフォン向け製品も準備している」などとし、今後展開する新製品や14nmプロセス技術への移行に期待していると述べた。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業「PC Client Group」が79億9200万ドルで前年同期に比べ5.9%減少した。データセンター向け事業「Data Center Group」は25億8500万ドルで同7.5%増。タブレット端末や携帯電話、ネットブック向け製品などの「その他のIntelアーキテクチャー事業」は9億7800万ドルで同9%減となった。

 営業利益は、PC Client Groupが前年同期比28%減、Data Center Groupが同4.9%減。その他のIntelアーキテクチャー事業の営業損益は6億1100万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期の3億1200万ドルから拡大した。

 併せて発表した2013年第2四半期の業績見通しは、売上高が129億ドル(プラス/マイナス5億ドル)、粗利益率が58%(プラス/マイナス2ポイント)。R&D(研究開発費)およびMG&A(マーケティング・一般管理費)は約47億ドルを見込んでいる。2013年度通期の設備投資額は120億ドル(プラス/マイナス5億ドル)で、前回の予想から10億ドル引き下げた。

[Intelの発表資料(PDF)]