KACE K3000の管理画面
KACE K3000の管理画面
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 デルは2013年4月16日、モバイル管理アプライアンス「KACE K3000」を発表した。同日より販売開始する。

 デルはこれまでにもKACEアプライアンスとして、主にPCやサーバーなどを管理するアプライアンス「KACE K1000」と、OSのインストールや移行、イメージ展開などを行うシステム導入アプライアンス「KACE K2000」を提供してきた。シリーズ第3弾となるKACE K3000は、「企業が購入するコーポレート端末と、従業員が私物を企業に持ち込むBYOD(私物デバイス活用)の双方のモバイル端末に向けた管理機能とセキュリティを提供するアプライアンスだ」と、デル KACEブランドマネージメント シニアブランドマネジャーの守川啓氏は説明する。

 KACE K3000の主な機能としては、モバイルデバイスのインベントリ管理、アプリケーション管理、ポリシー管理、ユーザーポータルなどがある。

 インベントリ管理では、各デバイスのハードウエアとソフトウエアに関するインベントリ情報が確認でき、さまざまな条件でデバイスをフィルタリングしたりグループ分けすることが可能。アプリケーション管理では、企業独自のアプリケーションをデバイスにプッシュ配信できる。アップルのAppStoreやグーグルのGoogle Playからアプリケーションを展開することも可能だ。ポリシー管理では、デバイスのプロファイル管理や、セキュリティポリシーの強制、ロックおよびロック解除、遠隔消去、遠隔リセットなどに対応。ユーザーポータルでは、管理者を介することなくユーザー自身が紛失したデバイスの位置確認や、ロック、ワイプなどの操作ができる。

 モバイルデバイスが管理できる製品は他社からも提供されているが、守川氏はKACE K3000の差別化ポイントとして、「K1000との連携も可能なため、iOSやAndroidなどのモバイル端末だけでなく、Windowsや Mac OS X、Red Hat Linuxなど、さまざまなクライアントPCやサーバーも含めたマルチデバイスの管理が可能となる。また、データやアプリケーションを個人用と企業用に分けて管理できるため、コーポレート端末とBYODの双方に対応できる」としている。

 KACE K3000の管理対象となるのは、iOS 4、5、6、Android 2.2、2.3.x、3.1、3.2、4.0.x、4.1。100ノード分のライセンスと、メンテナンスおよびサポート3年分、配送料などを含めた最小構成価格は73万2650円から。