ノーチラス・テクノロジーズは2013年4月16日、分散バッチ処理ソフト「Hadoop」を使って基幹系バッチ処理を実行するフレームワーク「Asakusa Framework」のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Node0 DBR」を開始した。

 ユーザーはIDE(統合開発環境)からプログラムをPaaS上に展開するだけで、HadoopとAsakusa Frameworkを使ったバッチ処理が実行できる。バックエンドのITインフラには、「Amazon Web Services(AWS)」を使用する。

 サービス名称にあるDBRは、「Distributed Batch Runtime(分散バッチ実行環境)」の略。「Hadoopのような分散処理基盤はセットアップや運用に労力が必要なので、ユーザー企業が自前でシステムを構築、運用するのは難しい」(ノーチラスの神林飛志社長)と考え、PaaSの提供を開始した。

 Asakusa Frameworkでは、バッチ処理を専用のDSL(ドメイン特化言語)で開発する。PaaSのユーザーに、Asakusa Frameworkのバッチ処理をWindows用の「Eclipse」で開発できるプラグインを提供する。ユーザーはプラグインを導入したEclipseから、PaaS上にプログラムを展開する。ノーチラスは、ユーザーの環境からPaaSへとデータを転送するソフトウエアも提供する。HadoopやAsakusa Frameworkを実行する仮想マシンは、ユーザーごとに専用のものを割り当てている。