米衛星放送のDISH Networkは米国時間の2013年4月15日、ソフトバンクが2012年10月に買収を発表(関連記事)した米携帯電話3位のスプリント・ネクステル取締役会に対し、対抗の買収提案を出したと発表した。買収額はソフトバンク提案の「201億ドルで約70%取得」に対し、DISHは「255億ドルで68%取得」を提案したという。

 DISH Networkは買収資金を現金173億ドルと株式82億ドルでまかなう計画。同社によると、スプリント・ネクステルの株主は1株当たり4.76ドルの現金とDISHの0.05953株(約2.24ドル相当)を受け取れる。ソフトバンク提案に対して現金の部分で18%、株式を含めてもトータルで13%のプレミアムを上乗せした水準としている。DISHは今年1月にも、スプリント・ネクステルが100%の株式取得を表明しているクリアワイヤに対して買収提案を出していた(関連記事)。

 今回の件は最終的にスプリント・ネクステルの判断となるため、ソフトバンクは「ノーコメント」(広報)としている。