写真●「NURO アクセス」で使う回線終端装置。左側の白い装置が、スタンダードプラン以上で使うブリッジ一体型。右側の黒い装置が、エントリープランで使う無線LANルーター一体型である。
写真●「NURO アクセス」で使う回線終端装置。左側の白い装置が、スタンダードプラン以上で使うブリッジ一体型。右側の黒い装置が、エントリープランで使う無線LANルーター一体型である。
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 ソネットエンタテインメントの子会社で法人向けサービスを手掛けるソネットビジネスアソシエイツは2013年4月15日、法人向けインターネット接続サービス「NURO アクセス」を発表し、サービス申し込み受け付けを開始した。同日にソネットエンタテインメントが発表した個人向けFTTHサービス(関連記事)の設備を活用して、法人向け仕様のサービスとして提供するものである。

 NURO アクセスでは、ITU-Tで標準化された光ファイバー伝送規格の「G-PON」を用いた接続回線サービスと、インターネット接続サービスを一括提供する。G-PONは国内でよく使われる「GE-PON」に比べると、ヘッダーなどのデータが小さく伝送効率が高いという。またG-PONは、QoS機能も兼ね備えている。

 料金が安いほうから、エントリー/スタンダード/プレミアム30M/プレミアム50Mの4プランがある。いずれも、通信速度は下り最大2Gビット/秒、上り最大1Gビット/秒(NUROのネットワークからユーザー企業のビル内に置く回線終端装置への最大速度)。スタンダード以上のプランは、固定グローバルIPアドレス1個を追加費用なしで提供し、稼働率99.9%を保証するSLAが付く。また、プレミアム30Mプランは30Mビット/秒、同50Mプランでは50Mビット/秒の帯域保証がある。

 ユーザー企業側に置くGPON対応の回線終端装置は、プランによって異なる(写真)。エントリープランは、個人向けサービスと同じ無線LANルーターと一体型のもの。スタンダードプラン以上は、ブリッジと一体型のものである。この回線終端装置の配下に、UTM装置やファイアウォール装置をつなぐ形になる。

 月額料金は、エントリープランが4980円から。スタンダードプランは月額1万9800円から。プレミアム30Mプランは5万2500円。プレミアム50Mプランは15万7500円。初期費用/事務手数料/基本工事費は別途。提供エリアは1都6県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)の対象エリア。今後の展開として、UTM/ファイアウォールのマネージドサービス、マネージド・インターネットVPNサービス、閉域網(広域イーサネット)サービス、およびプロバイダーやデータセンター事業者向けのトランジットサービスを提供する予定がある。

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