写真●Actifio 100Tの外観
写真●Actifio 100Tの外観
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 ネットワールドは2013年4月15日、単一のバックアップデータをスナップショットやDR(災害復旧)など複数の目的で利用できるようにした多機能バックアップストレージ「Actifio 100T」(写真)を販売開始した。開発会社は米Actifioで、国内で同製品を販売するのはシーティーシー・エスピー(CTCSP)に次いで2社目に当たる(関連記事:CTCSP、データを多目的に使える多機能バックアップストレージを販売)。

 Actifio 100Tは、一般的にストレージが備える各種のデータバックアップ/データコピー機能をまとめて提供する、バックアップデータの活用にフォーカスした多機能ストレージである。バックアップ元となる業務システムのデータをActifio 100Tに1回取り込む(バックアップする)だけで、Actifio 100T上にあるバックアップデータを、データバックアップ用途、スナップショット用途、DR用途、開発/テスト環境の構築用途など、多目的に使えるようになる。

 従来は一般的に、ストレージが提供するスナップショット機能やDR機能などの個々の機能ごとに、バックアップデータ/コピーデータを独立して用意する必要があったという。複数の機能を一度に提供できる多機能ストレージ装置は多いが、個々の機能ごとに別々のデータを用意するのが普通だったという。これに対してActifio 100Tは、単一のデータを複数の機能から共通して利用できる。このため、Actifio 100Tを導入することで、バックアップデータ量を減らすことができる。同一のデータを保存しない重複排除機能も備える。

 Actifio 100Tのシステムは、バックアップソフトを導入したサーバー部、SANスイッチ(FibreChannel)、FC-SANストレージの三つで構成する。標準(最小構成)で100Tバイトまで、システム拡張時には最大2ペタバイトまでのデータをバックアップして活用できる。なお、Actifio 100Tのサーバー部だけを単体で商品化した「Actifio Gateway」も用意している。同社としては、ストレージをセットにしたActifio 100Tの販売に注力する。

 Actifio 100Tの価格(税別)は、最小構成で3000万円から。販売目標は、3年間で20億円。