図 「NURO 光」の概要
図 「NURO 光」の概要
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 ソネットエンタテインメント(So-net)は2013年4月15日、通信の新サービスブランド 「NURO(ニューロ)」を立ち上げ、下り最大2GbpsのFTTHサービス「NURO 光」を同日に開始したと発表した。

 NURO 光は、関東1都6県のエリアで、戸建ておよび2階建て以下の集合住宅に住む世帯を対象とする。グローバルに普及し標準化された伝送規格の「GPON」を採用し、下り最大2Gbpsのサービスを月額4980円(ISP料金含む)より提供する。「個人宅向け商用FTTHサービス市場にて世界最速を実現した」という。

 「NURO 光」の宅内終端装置は、最大1Gbpsで接続できる有線LANポートを三つ備え、最大速度450Mbpsの無線LAN(対応する規格はIEEE802.11a/b/g/n、周波数帯域は2.4GHzおよび5GHz)も標準装備する(図)。家庭内でテレビをはじめ、パソコンやスマートフォン、ゲーム機、タブレットなど様々な機器を有線や無線で同時に接続し、合計最大2Gbpsの通信速度でコンテンツをオンデマンドで楽しむことができる。最大5台まで使えるセキュリティーサービスも無料で提供する。

 会見で代表取締役社長の吉田憲一郎氏は、NURO 光を立ち上げた背景として、「コンテンツのリッチ化」「オンデマンド推進」「デバイスの無線LAN化」という環境の変化があると説明した。「将来的な4K映像のインターネットでの配信が想定されるほか、ゲームでもパッケージからオンラインに移行する動きが出ている」として、より高速なブロードバンドサービスを提供する理由を説明した。

 さらに「ユーザーが望むときにエンターテインメントサービスを提供するのは通信の役割だ」「家庭内での無線LANによるオフロードは不可欠なものになっていきている」とした。そのうえで、NURO 光の提供によって、「家族全員が有線もしくは無線でリッチコンテンツを様々なデバイスで楽しむことができるようにして、感動を共有できるようにしたい」と意欲を見せた。

MVNO事業への参入目指す企業向けの支援事業も開始

 So-netは同日の会見で、MVNO事業への新規参入を目指す企業向けに、そのビジネス化を支援するMVNE事業を同日に開始したことも発表した。

 この事業では、NTTドコモのLTE/3Gネットワークを利用したデータ通信サービスを提供する。「パートナー企業のニーズに合わせた柔軟な価格体系とサービス設計により、競争力のある事業参入をサポートしていく」という。今後は、MVNOへの音声サービスの提供も予定する。

 MVNE事業とは別に、So-net自身がMVNO事業者となり個人向けの新サービス「NURO LTE」の提供を同日に開始した。ユーザーの利用スタイルに合わせて、下り最大100Mbpsの超高速プランや月額980円からの低額プラン、音声通話付プランなどを提供する。また、すべてのプランで2枚まで、SIMやmicro SIM、nano SIMを自由に組み合わせて追加できるようにした。法人向けには、子会社のソネットビジネスアソシエイツが「NURO モバイル LTE/3G」サービスを同日に開始した。

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