カナダBlackBerry(旧Research In Motion)は現地時間2013年4月12日、同社の最新スマートフォン「BlackBerry Z10」に関する市場調査報告が誤りだとして、米国およびカナダの当局に捜査を求める意向であることを明らかにした。

 BlackBerryが問題としているのは、米Detwiler Fentonが発表した「BlackBerry Z10は異常なほど多くの台数が返品されている」とする調査レポート。BlackBerryは4月11日に米Verizon Wirelessとともにこれに抗議し、投資家への報告内容や調査手法を開示するよう求めたがDetwiler Fentonは応じなかったという。

 BlackBerryのThorsten Heins社長兼最高経営責任者(CEO)は、「BlackBerry Z10の販売は当社目標に達しており、当社が小売り販売店およびキャリアから集めたデータでは購入ユーザーが満足していることを示している。返品率は予測どおり、またはそれを下回り、業界水準に合っている」と主張。「このような調査結果はまったく根拠がなく、このまま見過ごすことはできない」と憤りを見せ、「(調査レポート内の)重大な間違いと誤解を招くコメントは、当社および当社株主に損害を与えるものだ」と非難した。

 BlackBerryは数日以内に米証券取引委員会(SEC)およびカナダのオンタリオ証券委員会(OSC)に正式に調査を要請する。

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