米Appleが「iPhone」および「iPod touch」の保証を巡る集団訴訟で総額5300万ドルの支払いに応じることが、米誌WIREDが入手した和解合意書(PDF文書)から明らかになった。

 WIREDが現地時間2013年4月11日に報じたところによると、和解案は、今後数週間以内にサンフランシスコの連邦地方裁判所が承認する見通し。同合意書には4月10日付けでAppleのNoreen Krall最高法務顧問の署名が入っている。

 この訴訟は、iPhoneおよびiPod touchの複数の購入者が、製品の修理や交換に関するAppleの対応を不当だとして起こしていたもの。これらデバイスのヘッドホンまたはドックコネクタのそばには、水に濡れると白からピンクまたは赤色に変わるテープが埋め込まれている。Appleは購入者が修理依頼に持ち込んだデバイスのテープがピンクまたは赤色に変わっていることを理由に、標準の1年保証および延長2年間保証の適用を断った。しかしテープを製造した米3Mは湿気が原因でピンクに変わる可能性があることを示唆していた。

 今回Appleは支払いに合意したものの、自社の過失は認めていない。なお、対象となる機種は初代iPhoneと「iPhone 3G」「iPhone 3GS」、およびiPod touchの第1~第3世代製品となっている。