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大手が最も重視するリスクは「海外拠点の運営」、トーマツ企業リスク研究所が調査

2013/04/12
田中 淳=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧

 監査法人トーマツのリスクマネジメント関連調査・研究組織であるトーマツ企業リスク研究所は2013年4月12日、企業のリスクマネジメントに関する調査結果を公表した。「優先すべきリスク」では「海外拠点の運営に係るリスク」が前回の6位から2位に上昇。従業員数1000人以上の企業では1位となった。

 調査の名称は「企業リスクマネジメント調査(2012年版)」。2012年5月から11月にかけてアンケート形式で調査し、144社から有効回答を得た。同調査は2002年から毎年実施しており、今回で11回目となる。

 各社に優先すべきリスクを尋ねたところ、トップは「地震・風水害等、災害対策の不備」。2011年の東日本大震災をきっかけに災害関連リスクへの関心が高まり、「2012年も引き続き、対応が急務と考えている企業が多かった」(森谷博之シニアマネジャー)。

 2位の海外拠点の運営に係るリスクに加えて、「子会社ガバナンスに係るリスク」が前回の10位から4位(1000人以上の企業では5位から3位)、「海外取引に係るリスク」が前回の15位から7位(同13位から3位)」にそれぞれ上がった。大手企業を中心に事業のグローバル化が進んでいるため、海外関連のリスクを重視するようになった表れとみられる。1000人未満の企業では、「過労死、長時間労働等の労働問題の発生」が前回の13位から5位に上がった。

 海外拠点を含めたグループ全体のリスクに効率よく取り組むには、ITを生かして全社的なリスクマネジメント体制を整備することが欠かせない。しかし、リスクマネジメントにおけるITの活用状況を尋ねたところ、「全社に導入済み」は25%にとどまった。「未導入」は40%、「一部導入」は29%だった。

 一方で、リスクマネジメント体制の構築状況について、「適切に構築されているとは言えない」という回答が34%に達した。森谷シニアマネジャーは、「リスクマネジメントを支援するITツールは進化しており、以前に比べ使い勝手などが向上している。景気回復と海外事業の活発化に伴い、リスクマネジメントにおけるITの利用は増えてくるのではないか」と話す。

■変更履歴
公開当初、最終段落で「適切に構築されているとは言えない」の回答が「64%」とあったのは、正しくは「34%」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2013/4/15 10:40]

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