パナソニックのポケットサイズのプロジェクター「小型ビューアーLF-PJ525H」
パナソニックのポケットサイズのプロジェクター「小型ビューアーLF-PJ525H」
[画像のクリックで拡大表示]
「LF-PJ525H」(左奥)に、iPad mini(右)とモバイル電源(左手前)に接続して投影する
「LF-PJ525H」(左奥)に、iPad mini(右)とモバイル電源(左手前)に接続して投影する
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニックとパナソニック プレシジョンデバイスは2013年4月20日、ポケットサイズのプロジェクター「小型ビューアーLF-PJ525H」を発売する。想定価格は4万円前後。家電量販店のプロジェクター売り場やパソコン売り場などで展開する。

 大きさは幅102×奥行き60×高さ22mmで、重さは110g。映像信号をHDMI端子で入力する。輝度は50ルーメン、アスペクト比16:9で解像度は854×480ドットになる。USB端子で給電する。

 HDMI出力端子を備えたノートパソコンなら、HDMIケーブルで接続できる。iPhone/iPadの場合は、米アップル製のAVアダプター(別売)で接続する。Android端末の場合は、HDMI出力端子付きの機種ならそのまま接続でき、MHL規格に対応した機種なら変換アダプター(別売)を用意することで接続できる。

 USB給電なので、ノートパソコンであれば給電用にUSBケーブルも接続する。スマートフォンやタブレットの場合は、市販のUSBモバイルバッテリーを接続して使う。パナソニック製のUSBモバイル電源「QE-QL201」(容量5400mAhのリチウムイオン電池)を使った場合で2.5時間の投影が可能になる。

 光源は赤・緑・青3色のLED(発光ダイオード)で消費電力は9W。低電力で動作するうえ、プロジェクターにありがちな冷却ファンによる騒音が少なく、38dB以下(図書館、昼間の静かな住宅程度)の騒音レベルだという。

 輝度は50ルーメンを確保した。パナソニック プレシジョンデバイスの商品企画担当者は「輝度を高めるのが開発上の大きなポイントだった。同種の低価格品では仕様通りの輝度が出ないものも多いが、LF-PJ525Hは実測ベースでこの大きさの機種として最大級の明るさを出せるように設計した」と説明する。投影サイズは壁やスクリーンから0.37m離した場合で10インチ、2.22mの場合で60インチ。

 パナソニックの予測によると、小型プロジェクターの国内市場は2013年に10億円程度。据え置き型のプロジェクターや小型テレビ、ノートパソコンのディスプレイなどの代用品に挟まれており、大きな市場ではない。とはいえ、「スマートフォンやタブレットの普及とともにビジネス用途でコンパクトなプロジェクターの重要性は高まるはず。その中で確実にシェアを取っていきたい」(担当者)という。