実演家著作隣接権センター(CPRA)は2013年4月10日、衛星放送(東経110度CSと東経124・128度CSの「スカパー!」)に使用される商業用レコードの二次使用料などの算定方式について、2012年度(2012年4月から2013年3月まで)の取り扱いに関し基本協定を締結したと発表した。

 今回の大きな変更点は、衛星放送の使用料の特例措置(レコード使用が僅少な場合や放送事業者が複数のチャンネルを保有している場合に適用)について、段階的な廃止で合意したことにある。使用料の計算方法は前年度と同様とした。

 今後のトピックとして、東経124・128度CSの映像圧縮方式の「MPEG-2」から「H.264」への変更に伴い、多くの放送事業者の立場が番組供給事業者となり、放送事業者がスカパーブロードキャスティングに一本化される点を挙げた。「今後の徴収対象について、現行の著作権法上の規定や実質的な運営を整理しつつ、見直していく必要があると考えられる」としている。

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