写真●BPWEB BOARD PM/PTHMの外観
写真●BPWEB BOARD PM/PTHMの外観
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 NECフィールディングは2013年4月10日、同社製UPS(無停電電源装置)をネットワークに接続するためのオプションLANボード「BPWEB BOARD」の新モデル「BPWEB BOARD PM」および「同PTHM」(写真)を出荷した。新版では、UPSにつないだ機器の電力量の統計をグラフ化してWeb経由で見えるようにした。

 サーバー機器にUPSからLAN経由でリモートアクセスしてシャットダウンする際に使う、UPS用のオプションLANボードである。同社製UPSは標準ではネットワーク接続機能を備えず、サーバー機との通信手段はシリアル(RS-232C)経由に限られる。BPWEB BOARDを装着することで、LAN経由でサーバー機器と通信できるようになる。

 BPWEB BOARDの形状は、同社製UPS(BP-SH/SI/LEシリーズ)に内蔵するための専用のもの。BPWEB BOARDは、独立したコンピュータノードとして動作し、管理サーバー機能を内蔵する。接続したバスを介して、UPSとの間で管理情報を取得する。一方、BPWEB BOARDを動作させるために必要な電源は、UPS本体から専用の外部ケーブルで供給する。

 従来、BPWEB BOARDの用途は、サーバーをリモートでシャットダウンするという中核機能に限られていた。これに対して今回の新モデルでは、UPSからサーバー機への電力供給量の統計をUPSから取得して蓄積し、これをWeb経由で日報/月報/年報の形式でグラフ化できるようにした。

 さらに、上位モデルのBPWEB BOARD PTHMでは、BPWEB BOARD本体に温度センサーと湿度センサーを最大16個までつなぎ、これらが計測した温度と湿度の統計を日報/月報/年報の形式でグラフ化できるようにした。サーバー機の温度と湿度が、あらかじめ設定しておいたしきい値を超えた際に、これをトリガーとしてシャットダウンする、といった使い方もできる。

 価格(税別)は、以下の通り。電力を可視化する標準モデルのBPWEB BOARD PTは、4万8000円。温度センサーと湿度センサーを付けられる上位モデルのBPWEB BOARD PTHMは、6万9000円。温度センサーの「BPWEB SENSOR T」は、1万1500円。湿度センサーの「BPWEB SENSOR H」は、2万1400円。前提となるUPSは、BPWEB BOARDを接続可能なモデルで最も安価なモデル「BP07SH-R」で、8万7800円。