画面●NOOK PressのWebサイト
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 米Barnes & Nobleの子会社NOOK Mediaは現地時間2013年4月9日、個人作家向け電子書籍出版サービス「NOOK Press」を発表した。作家が手軽に作品を執筆して高品質の電子書籍を発行し、多くの読者に配信して利益を得られるよう支援するとしている。

 NOOK Pressは、Barnes & Nobleが2010年10月に公開した自費出版プラットフォーム「PubIt!」をベースに構築した(関連記事:Barnes & Noble、自費出版サービス「PubIt!」を開始 )。クラウド型出版ソフトウエアを手がける米FastPencilの技術を採用し、PubIt!を利用している作家からの意見をデザインに取り入れ、コラボレーションやコンテンツ作成および発行のための直感的で使いやすいツールを装備した。

 NOOK Pressは電子メールアドレスでサインインし、「Quick Start」オプションでツールを試しながら手軽に始められる。「Live Chat」機能を使って、作業の各段階でサポートを受けたり、疑問に対する回答を得たりできる。

 無料の専用ツールで作品の執筆、編集、ファイル作成を一元的に実行し、出版の準備が整ったらNOOK Pressの「ベンダー」として登録する。2~3日以内に、NOOK向けコンテンツ販売/配信ストア「NOOK Store」などを通じて電子書籍が公開される。販売状況の追跡レポートも取得できる。

 NOOK Pressで作成したタイトルは、作者が0.99~199.99ドルの範囲で価格設定する。販売価格2.99~9.99ドルの場合、作者は売上の65%を受け取る。2.98ドル以下と10.00ドル以上の販売価格では、40%を受け取る。

 NOOK Pressを利用できるのは、当初は米国在住の作家に限られる。また、NOOK Pressを使って出版された電子書籍は、米国および英国の「NOOK」端末ユーザーとNOOK向けコンテンツ閲覧アプリケーションのユーザーが購入できる。

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