TKCは2013年4月9日、埼玉県の18町村で共同利用される基幹系システムとして、同社の地方公共団体向けクラウドサービス「TASKクラウドサービス」が採用されたと発表した。2013年10月から2町で住民基本台帳・税務情報システムなどの基幹系サービスの利用され、2015年4月までに全18町村で運用される予定だ。

 今回、埼玉県の18町村(伊奈町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、美里町、上里町、寄居町、宮代町)が参加する埼玉県町村情報システム共同化推進協議会は、同協議会参加団体でTASKクラウドサービスを共同利用することを決定した。システム共同化の目的として、(1)システム調達・運用コストの削減、(2)災害対策の充実、(3)広域連携強化による住民サービスの向上、(4)情報システム担当者の負担軽減などを掲げる。

 TASKクラウドサービスは、地方公共団体向けの基幹業務システムを、同社データセンター(TKCインターネット・サービスセンター)からクラウドサービスの形態で提供するもの。全国の市町村での利用を想定したパラメーター方式パッケージシステムで、帳票様式などを各自治体に合わせて切り替える機能を標準搭載する。同機能により、複数の自治体で共同利用する場合でもスムーズな導入が可能だとする。2012年3月に提供を開始し、現在14市町村が利用している。