米国のモバイル向けディスプレイ広告市場では、Facebookなどの広告メディアの収入が伸びている。2011年に39%だった広告メディアの市場全体の占めるディスプレイ広告収入の割合は、2012年に52%に達した――。こうした調査結果を米IDCが現地時間2013年4月9日に公表した。

 それによると、2012年におけるFacebookのモバイル向けディスプレイ広告収入は2億3400万ドルで、広告メディアの中で首位。この後、インターネットラジオのPandora Mediaが2億2900万ドル、Twitterが1億1700万ドルで続いた。

 一方、モバイル広告ネットワーク運営企業のディスプレイ広告収入を見ると、Googleが2億4300万ドルで首位。これにMillennial Mediaの1億5100万ドル、Appleの1億2500万ドル、Jumptapの9000万ドルが続いた。

 Googleの収入はFacebookを上回り、米国のモバイル向けディスプレイ広告市場で依然としてトップ。だがモバイル広告ネットワーク全体のシェアは縮小しており、今後もFacebookなどのメディアの台頭が続くとIDCは見ている。Facebook、Twitter、The Weather Channelはともに2011年のモバイル広告の収入がゼロだった。これがここに来て一気に伸びていることが要因とIDCは分析している。

 米国のモバイル向けディスプレイ広告市場全体を見ると、2011年の7億ドルから2012年は17億ドルと約2.4倍に増えた。モバイル広告全体に占めるディスプレイ広告の割合は39%となり、前年から8ポイント以上伸びた。

[IDCの発表資料へ]