写真●OpenDaylightプロジェクトが公開したソフトウエア構成図
写真●OpenDaylightプロジェクトが公開したソフトウエア構成図
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 米Linuxファウンデーションは現地時間2013年4月8日、SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)を実現するソフトウエア群をOSS(オープンソースソフトウエア)として開発する「OpenDaylightプロジェクト」を発表した。プロジェクトには、米シスコシステムズなどのネットワーク機器ベンダーや、米マイクロソフトや米ヴイエムウェア、米レッドハットといったソフトウエアベンダー、NECや米ビッグ・スイッチ・ネットワークスなどのOpenFlowベンダーが参加している。

 OpenDaylightプロジェクトでは、参加ベンダーが自社開発したソフトウエアを寄贈するなどして、SDNを実現するソフトウエアのフレームワークやプラットフォームをOSSとして開発し、公開する(写真)。同プロジェクトの最初のコードは、2013年第3四半期にリリースされる予定で、ネットワーク機器を操作するコントローラーや、仮想オーバーレイネットワークを実現するアプリケーションなどが含まれる予定。

 OpenDaylightのコントローラーは、「OpenFlow」に対応した物理/仮想スイッチなどマルチベンダーのネットワーク機器を操作する「サービス抽象化レイヤー(SAL)」や、ネットワークアプリケーション向けのAPI(アプリケーション・プログラミング・インフェース)である「OpenDaylihgt API」などを備える。ユーザーは、異なるベンダーのネットワーク機器を単一の管理コンソールからコントロールできるようになる。また、「OpenStack」や「CloudStack」といったIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)を構築するソフトウエアから、OpenDaylightのコントローラーを通じて、ネットワーク機器を管理できるようになる。

 プロジェクトの創立メンバーで、現時点でプラチナ/ゴールドメンバーになっているのは、米ビッグ・スイッチ・ネットワークス、米ブロケードコミュニケーションズシステムズ、米シスコシステムズ、米シトリックス・システムズ、スウェーデン・エリクソン、米IBM、米ジュニパーネットワークス、米マイクロソフト、NEC、米レッドハット、米ヴイエムウェアである。各ベンダーの担当分野は、以下のように発表されている。