日本民間放送連盟のラジオ委員会は2013年4月8日、2013年度よりラジオの持つ価値を改めて広く一般社会に訴求する取り組みとして、「ラジオ再価値化プロジェクト」を開始すると発表した。

 今回のプロジェクトでは、民放ラジオ特別番組を放送する。さらに「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」や民放ラジオ統一キャンペーンの「ラジオがやってくる!」など、民放ラジオ全100局による一体的な取り組みを通じ、ラジオの再価値化を図る。

 ラジオ委員会の委員長を務める三木明博氏(文化放送 代表取締役社長)は、今回のプロジェクト開始に当たり声明を発表した。「ラジオ各局では震災以降、万が一の時に頼りになる放送メディアとしての責任もより一層高まっており、さまざまな形で取り組みの強化が進められている」という。そのうえで、「こうした各局の取り組みを機にラジオ業界の活性化に向けて、改めて広く社会にラジオの持つ価値を知っていただく活動を民放ラジオ全100局が一体となって進めていくことにした」と説明した。

 「ラジオ再価値化プロジェクト」の幕開けとして放送する民放ラジオ特別番組の「ALL TOGETHER NOW 2013 by LION」(2013年5月4~5日に放送)には、28年前に行われた「国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW by LION」の音源を活用する。ラジオ局は、64局(当時)を通して、このイベントを全国のリスナーに伝えた。「当時の音源を蘇らせて、会場の来場者や全国各地で放送を聞いていただいたリスナー、現代の若い人にもこのイベントのチカラを感じていただき、イベントを生み出したラジオの魅力を伝えたいと願っている」とした。

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