米Microsoftは現地時間2013年4月5日、米Facebookが前日に発表した新たなAndroid向けアプリケーション「Home」について、その概念は同社のモバイルプラットフォーム「Windows Phone」ですでに提供している、とする主張を公式ブログに掲載した。

 Homeは、インストールしたAndroid端末のロックおよびホーム画面に友達の投稿コンテンツが表示され、アプリケーションを立ち上げなくても友達の更新情報や友達からのメッセージなどを確認できる。FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は、「アプリケーションではなく人々を通して世界を眺められるまったく新しい体験」と紹介した(関連記事:Facebook、新たなAndroidアプリ「Home」を発表、4月12日に公開)。

 Microsoft企業コミュニケーション担当コーポレートバイスプレジデントのFrank X. Shaw氏は、「Home発表イベントの報道を見ながら、何度もカレンダーを確認した。プレゼンテーションの内容が、2年前にWindows Phone立ち上げで行ったプレゼンテーションと酷似していたからだ」と述べ、2011年に公開したWindows Phoneのプレゼンテーション用ビデオを引用している。

 ビデオではWindows Phoneのコンセプトとして「Put People First」の言葉を掲げており、Shaw氏によれば「スマートフォンはユーザーやユーザーが関心を持つ人々を中心にデザインされるべきであり、その人々にリーチするために使うであろうアプリケーションを中心にするべきではない」という考えに基づいて選んだ言葉だという。

 Shaw氏はWindows Phoneですでに実現している機能として、ホーム画面に友達を追加してそこからさまざまなアクティビティーを開始できる点をはじめ、SMSとFacebookメッセージの集約、複数のSNSにおける連絡先情報の統合、端末上の写真とFacebookで共有された写真の一元管理などを指摘した。

 Shaw氏は「Facebookが、“人々を中心に”構築したスマートフォンがどんなものかをAndroidユーザーに試してもらうために尽力したことを賞賛する」としつつ、「ユーザーには本物を手に入れることを謹んで提案する。それには単にWindows Phoneにアップグレードするだけだ」と述べた。

[発表資料(公式ブログ)]