アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は2013年4月5日、保険の受け付けや支払いなどを管理するシステムに4月4日午前4時30分から障害が発生していると発表した。保険金の支払い・返金や契約申し込みの受け付け処理、住所や名義などの契約変更処理といった業務が遅延・停止している。

 障害の発生原因は究明中だが、「処理すべきデータ量が増加し、夜間バッチが想定の時間内に終了しなかった可能性が高い」(アフラック広報担当者)という。いわゆる「バッチ処理の突き抜け」が起こった模様だ。4月5日中に復旧する見込みだという。

 データ量が増加した理由は「料率改訂により、一部の保険の料金が4月から上がった。これに伴って3月末に駆け込みの契約が増えたため」とアフラックは見ている。「3月末は従来から契約の申し込みが多いが、我々が想定していたデータ量を上回った」(同)という。

 アフラックによると、今回影響があったのは4月4日に支払いを予定していた約5000件、約18億円の支払い処理。5日もシステムは停止していたが、4日分も含めて、「銀行への支払いデータの提供方法を自動から手動に切り替えるなどして、支払い返金業務は全て完了している」(アフラック広報担当者)という。