写真●SugarCRMの管理画面(ユーザーはこの画面をみずから操作する必要がなくなる)
写真●SugarCRMの管理画面(ユーザーはこの画面をみずから操作する必要がなくなる)
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 ゼンクは2013年4月5日、オープンソースのCRM(顧客情報管理)ソフト「SugarCRM」の運用をユーサー企業に代わって実施するフルマネージド型のサービスを開始した(写真)。SugarCRMをSaaS型で提供しつつ、設定変更などの管理者作業を代行する。価格(税込み)は、1企業当たり月額10万5000円。

 CRMソフトのSugarCRMを、運用サービス込みでSaaS型で提供する。具体的には、ユーザーからゼンクが管理者権限を借用し、ユーザーの要望に沿ってユーザー管理や設定変更などを代行する。ゼンクによれば、SugarCRMをSaaSで提供するベンダーは多いが、導入後の運用サービスを含めて料金メニュー化している例は少ないという。

 ゼンクはこれまで、SugarCRMの導入サポートサービスや、商用版SugarCRMの販売を手がけてきた。今回、SugarCRMをSaaS型で提供開始するのに当たり、付加価値として管理者作業を代行する運用サービスを用意した形である。なお、SaaSの基盤となるIaaSには、インターネットイニシアティブの「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」を利用した。

 料金メニューは、運用サービス付きの「タイプA」と、運用サービスを付けない通常の「タイプB」の2つを用意した。ゼンクが注力するタイプAは、無償版のSugarCRMを使い、企業単位の契約となる。ユーザー数は無制限だが、推奨する同時アクセス数は50~100人。価格は月額10万5000円で、最低契約期間は12カ月。

 一方、タイプBは、開発元である米SugarCRMのサポートが付いた有償版のSugarCRMを、SaaS型で提供するもの。ゼンクによる運用サポートは含まない。こちらはユーザー単位のライセンスとなり、1ユーザー当たり年額4万7250円。最低契約ユーザー数は20人。