米Gartnerは現地時間2013年4月4日、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた「コンピューティングデバイス」の世界市場に関する調査結果を公表した。

 それによると、2013年におけるこれらデバイスの総出荷台数は前年比9%増の24億1100万台となる見通し。総出荷台数は、タブレット端末やパソコン用OSを搭載する「ウルトラモバイル」の急成長を背景に増加を続け、2017年には29億6400万台に達するとGartnerは見ている。

 同社が予測する2013年のタブレット端末の出荷台数は1億9700万台で、前年から69.8%増加する見通し。一方でデスクトップパソコンと従来型ノートパソコンを合わせた出荷台数は同7.6%減の3億1500万台。消費者のタブレットへの移行が加速しており、従来型パソコンは今後も減少が続くと同社は分析している。ただしSurface Proや軽量Ultrabookといったウルトラモバイルが前年比2.4倍で伸びるため、これらを合わせた2013年におけるパソコン全体の前年比減少率は3.5%にとどまるという。このほか、携帯電話の出荷台数は前年比7.4%増の18億7500万台。このうちスマートフォンが10億台を占めるとGartnerは予測する。

 2013年におけるコンピューティングデバイスの出荷台数をOS別に見ると、「Android」が8億6000万台で最も多く、この後「Windows」(3億5400万台)、「iOS/Mac OS」(2億9300万台)、「BlackBerry(RIM)」(3100万台}と続く見通し。Gartnerによると、Androidはコンピューティングデバイス全体の市場で引き続き支配的な地位を維持する。とりわけスマートフォン市場における高い成長力に支えられるという。

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■変更履歴
本文の第二段落で「2007年」としていましたが、正しくは「2017年」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/05/27 10:30]