画面 Firefox 20.0のダウンロード画面
画面 Firefox 20.0のダウンロード画面
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 米非営利組織モジラ(Mozilla Foundation)は日本時間2013年4月2日深夜、パソコン用Webブラウザーの新版「Firefox 20.0」を公開した(画面)。Webサイトから無償でダウンロードが可能。既にFirefoxを利用している場合は、メニューから更新を適用できる。

 前バージョンであるFirefox 19との大きな違いは、リアルタイムコミュニケーションのための次世代規格「WebRTC」を新たにサポートしたことだ。特別なプラグインなどを使わなくてもFirefoxのWebブラウザー上から、パソコンに搭載しているカメラやマイクなどのデバイスにアクセスしたり、映像を直接編集したりできるようになった。Webブラウザー上で動作するテレビ会議システムなどのコミュニケーションアプリの開発が促進されるとみられる。

 WebRTCは米グーグルとモジラ、ノルウェーのオペラ(Opera Software)の3組織が提唱・推進するオープンソースプロジェクト。既に米グーグルのWebブラウザー「Chrome」の最新版がWebRTCをサポートしている。米マイクロソフトはこのプロジェクトに参加しておらず、「Internet Explorer」はWebRTCをサポートしていない。

 モジラは同時にAndroid版Firefoxの新版「Firefox 20.0」もリリースした。アプリストア「Google Play」から無償で入手できる。こちらでもWebRTCをサポート。処理性能が低めの「ARMv6プロセッサー」への対応を強化しており、これまでより多くのAndroidスマートフォン/タブレット端末で動作するようになった。

■変更履歴
Android版Firefoxの新版「Firefox 18.0」としていましたが,「Firefox 20.0」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/4/5 11:00]