写真1●OpenNOTEはデジタルペンと紙を用いる学習支援システム
写真1●OpenNOTEはデジタルペンと紙を用いる学習支援システム
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写真2●デジタルペンで書いた文字や図形を電子黒板に表示
写真2●デジタルペンで書いた文字や図形を電子黒板に表示
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 大日本印刷(DNP)は2013年4月4日、同社が学校向けに提供しているデジタルペンを用いた学習支援システム「OpenNOTE(オープンノート)」の機能拡張を発表した。同システムは、生徒が紙に書いた文字や図形をそのままの筆跡で瞬時にデータ化し、電子黒板に投影するもの(写真1、2)。今回、学校側からの要望を受けて、教師が電子黒板に記入したコメントをデータに追記する機能などを追加した。2013年度中に約500の小中学校への導入を目指す。

 OpenNOTEは、生徒がデジタルペンで描いた形をBluetooth通信で教師のパソコンに取り込み、パソコンから電子黒板へ投影する。デジタルペンにはインクも入っており、普通のペンと同様に紙に文字を書くことができる。現在、約100の小中学校に導入されている。

 今回新たに、教師が電子黒板上に記入したコメントなどを生徒が書いたデータに追記する機能、電子黒板上で類似した解答・意見、対照的な解答・意見などを抽出して表示する機能を追加した。

 また、既成のOpenNOTE向け教材コンテンツを、学年別、教科別に登録する機能を追加した。現在、同システム向けの教材は提供されておらず、導入校の多くでは教師がOfficeソフトなどを用いてデジタル教材を自作して授業に使っているという。既成の教材も使いたいとの教師からの要望を受けて、同社は同システム向けの教材開発で複数の教材会社と提携。今後、順次提供していく計画だ。2013年度中に約500の小中学校への新規導入を目指す。