図●モバイル広告の市場規模と成長率(米eMarketerのWebサイトから引用)
図●モバイル広告の市場規模と成長率(米eMarketerのWebサイトから引用)
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 米eMarketerが現地時間2013年4月3日に公表したモバイル広告市場調査によると、2012年の米国におけるモバイル広告費は前年比約2.8倍(178%増)の41億1000万ドルとなった()。米Facebookや米Twitterの市場参入、米Googleのモバイル広告の伸びが市場の成長を支えた。2013年は同77.3%増の72億9000万ドルとなり、2011年の5倍の水準に達するとeMarketerは予測する。

 2012年のモバイル広告収入を企業別に見ると、Googleが21億7140万ドルで全体の52.8%を占め、トップとなった。2位はFacebookの3億9090万ドルで全体の9.5%。3位以下は、インターネットラジオのPandora Mediaで2億3320万ドル(同5.6%)、Twitterの1億3490万ドル(同3.2%)、Appleの1億2380万ドル(同3%)だった。

 Googleは、米国のモバイル広告市場でほぼ半分を占めるモバイル検索広告の分野で93.3%のシェアを持っており、圧倒的に強い。だが、ディスプレイ広告の分野に限って見ると市場構図は変わってくる。2012年のモバイルディスプレイ広告の企業別収入シェアを見ると、1位はFacebookの21.1%。Googleのシェアはこれに次ぐ17%だった。この後に、Pandora(12.6%)、Twitter(7.3%)、Apple(6.7%)が続いている。

 Facebookは、ニュースフィードに表示されるプレミアム広告を2012年に開始したばかり。前年のモバイル広告収入はゼロだったが、市場参入1年目で大躍進した。またTwitterも同様に2011年のモバイル広告収入はほぼゼロだったが1年目で急成長した。eMarketerはFacebookのモバイル広告収入は2013年に前年比約2.5倍の9億6490万ドルに、Twitterは同約2倍の2億6600万ドルになると予測している。

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