日本IBMは2013年4月2日、Web上でのユーザーの行動を把握することでWebサイトの問題を発見するソフトウエア「IBM Tealeaf Customer Experience V8.7」を発表した。同製品は、2012年5月にIBMが買収を発表したTealeaf Technologyの製品が基となっている。

 IBM Tealeaf Customer Experienceは、インターネットユーザーがWeb上でどのような行動をしているかを可視化し、サイトの障害や問題を把握するソフトウエア。買い物やチケット予約、銀行振込みなどにおいて、ユーザーが目的を達成するまでに情報をスムーズに入力できているか、どこで入力を中止したか、どういったサイトに移動したかなどの行動をデータとして取得、管理画面で表示する。ユーザーのWeb上での動線を再現できるため、特定の個所でユーザーが情報入力を中止した理由をひも解くヒントにもなる。

 新バージョンでは、パソコンのブラウザで閲覧するWebサイトだけでなく、スマートフォンやタブレット端末のモバイルアプリケーションにも対応する。

 製品の構築、設定は約1~2週間。サーバーを1台準備して製品を導入し、Webサーバーとインターネットをつなぐ経路から分岐させてネットワーク接続し、サイトのアクセスログを取り込む。取り込んだログは集計・分析され、管理画面で結果が表示される。Webサーバーに負荷をかけないため、サイトのパフォーマンスが低下することもないという。

 IBM Tealeaf Customer Experienceのライセンス料金は1800万円から。現時点では英語版のみ提供されているが、日本語のWebサイトにも対応している。将来的には日本語版の提供も予定しているという。