日本放送協会(NHK)と民放キー局5社(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)の在京6局は2013年4月2日、東京タワーから東京スカイツリーへの送信所移転に向けた4月前半の取り組みの内容を発表した。

 東京スカイツリーからの電波を受信できるかどうかをより多くの視聴者に確認してもらうための受信確認テストを集中的に実施する。まず4月3日から4月5日までの3日間、昼と夕方の1日2回、5分間の受信確認テストを実施する。第2週は「受信確認テスト強化ウイーク」とする。4月8日から12日までの5日間、1日3回(朝、昼、夕方)、5分間の受信確認テストを行う。

 通常の番組を放送している途中で、7波の放送を東京タワーの送信から東京スカイツリーの送信に切り替えて、受信状況を確認してもらう。切り替え前後に、L字表示などを用いて、受信確認の説明や問い合わせ先の案内を行う。

 今回、3月31日までに「東京スカイツリー受信相談コールセンター」に寄せられた問い合わせ件数なども発表した。同日までの問い合わせ件数は約16万件で、そのうち要対策世帯は7万件あまりという。

 東京スカイツリーに送信所を移転しても大部分の世帯では従来通り受信ができるが、一部の世帯では受信対策が必要になる。NHKと民放キー局5社は2013年5月ころの送信所移転に向けて、受信確認テストの実施などの取り組みを順次進めている(関連記事へ)。

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