熊本放送(RKK)は2013年4月1日、地上デジタル放送のデータ放送を利用して地域独自の情報を発信できる住民情報サービス「RKK デタポン」を同日にスタートさせたと発表した。

 RKKが熊本県内の自治体(区市町村)向けに提供するサービスで、視聴者はRKKテレビを視聴中に「dボタン」を押してデータ放送を表示させ、デタポンのメニューから24時間いつでも情報を閲覧することができる。

 記事は各自治体のパソコン端末から入力され、承認(チェック)を行ったうえで管理サーバへ送信、データ放送で視聴できる形に自動変換する。記事は文字情報のみである。視聴者がテレビに設定した郵便番号をもとに、居住する区市町村からの情報が優先的に表示する。また任意の自治体も選ぶことができ、近隣の情報を確認することも可能。

 熊本県では昨年(2012年)夏に九州北部豪雨を経験し、特に阿蘇地方は甚大な被害を受けた。「RKK デタポン」はテレビのデータ放送に加え、ワンセグのデータ放送、RKKウェブサイトでも同じ情報を掲載する。有事の際に一人でも多くの住民へ情報が届くようにするためである。

 なお、自治体の参加は有料だが、現在先行して参加している高森町では防災情報だけでなく、普段は行政情報・町のイベントなども発信している。「今後テレビを通じて老若男女問わず幅広い層への広報・情報伝達が確立されると考えている」という。

 県内数カ所の自治体が参加を検討しているといい、RKKでは引き続き参加自治体を募集する方針である。

[RKK デタポンの紹介ページ]