米特許商標局(USPTO)が、米Appleによる「iPad mini」の商標登録出願を拒絶していたことが分かった。文書共有サイト「Scribd」に、USPTOがApple宛てに発行した拒絶理由通知書が公開されている。

 出願が拒絶された理由は、「iPad mini」が製品の機能や特徴を記述しているだけだというもの。USPTOによれば、iPad miniの「i」はインターネットに接続する機能があることを意味し、「Pad」はパッド型コンピュータあるいはインターネット対応パッドデバイスを指し、「mini」は小型であることを示しており、いずれも機能や特徴を説明しているに過ぎないという。

 また、USPTOは出願の際の添付資料が不十分だったことも指摘した。Appleは資料としてWebリンクを添付したが、「購入希望者に必要な情報や宣伝のための情報が掲載されている程度で、資料として認められる十分な写真や詳細な説明はなかった」としている。

 AppleはUSPTOのこの判断に対して6カ月以内に反論できる。米メディアの報道(SlashGear)によると、同通知書がUSPTOからAppleに送られたのは現地時間2013年1月24日であるため、Appleが反論するには7月24日までに製品サンプルなど十分な資料を添付して異議申請する必要がある。

[scribd.comで公開されたUSPTOの書簡]