子供たちが自ら開発したアプリケーションをプレゼンするイベント「TENTOプレゼン大会」が2013年3月31日、都内で開催された。このイベントは、小学2年生(3月末時点、以下同)から中学1年生までの“小さな開発者たち”が、自ら作ったアプリケーションソフトの機能、狙いを聴衆に伝えるというもの。計17人の子供たちが、自ら開発したアプリをデモし、その特徴をアピールした。
イベントの主催は小中学生向けICT/プログラミングスクールを運営するTENTOである。
プレゼン大会は、使用する開発環境に分けて順番に行われた(写真1)。子供たちが使っていた開発環境は「ビスケット」「プログラミン」「Scratch(スクラッチ)」「ドリトル」。このほか、Webページ(HTML)やWebアプリ(HTML、JavaScript、PHP)としての作品もあった。
発表された作品は、弾幕系シューティングゲーム、円周率を楽しく覚えるためのアプリ、自ら動かせる絵本アプリ、戦略型RPGゲームなど。発表した子供の一人(小学5年生)は、作品の機能に加え、今後の目標として「人に楽しんでもらえるゲームやソフトを作りたい」と述べ、会場から大きな拍手を受けていた。
今回発表したのはTENTOでプログラミングを学んでいる子供たちであり、いわばピアノなど習い事の発表会のプログラミング版といえるだろう。TENTO代表の草野真一氏は発表会を開催した狙いを、「自作品を聴衆にアピールするスキルを身に付けてほしい。また、アピールすることで自作品を見つめ直すことになり、それは新たな作品に向けたモチベーションにつながる」と語る。
イベントには特別ゲストとして中学3年生の山本恭輔氏が登壇、「プレゼンのおもしろさ・すばらしさ」と題し、自分の思いを相手に伝えて気持ちを変化させるためのヒントとその魅力をプレゼンした。人を変え、人からのフィードバックで自分も変わり、より良い循環が生まれるというプレゼンの良さと楽しさを強調した(写真2)。
最期に作品と発表について表彰式が行われ、作品の面白さとハキハキしたプレゼンの分かりやすさから、小学3年生が最優秀賞に輝いた(写真3)。