写真●握手を交わす日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏(左)と、東京書籍代表取締役社長の川畑慈範氏(右)
写真●握手を交わす日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏(左)と、東京書籍代表取締役社長の川畑慈範氏(右)
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 東京書籍と日本マイクロソフトは2013年3月29日、小・中・高等学校へのデジタルデバイスとICT利活用推進に向けて協業し、2社の提供する教育ソリューションを自治体や教育委員会、教育機関に訴求すると発表した(写真)。

 具体的な取り組みとして、東京書籍は2013年夏をめどに、Windows 8用の学校生活支援アプリ「スクールパレット」をWindowsストア上で無償公開する。スクールパレットは、児童・生徒が時間割やデジタル教科書などの教材プラットフォームとして利用できるほか、教員が週案や時数管理などの校務を行うための機能も備えている。

 東京書籍は、自社のデジタル教科書や教材などを配信するだけでなく、他の教科書・教材会社や出版社、メディアなどと連携し、スクールパレット上で利用可能な教育向けコンテンツの充実を図る。3月29日時点でのコンテンツ提供パートナーは、朝日新聞社や朝日学生新聞社、学研ホールディングスなどで、コンテンツ数は約300点となっている。

 日本マイクロソフトは、教育コンテンツのデジタル化やクラウド経由の配信、アプリ開発のための技術支援を行う。コンテンツは「Microsoft Windows Azure」上で管理して配信する。

 また、日本マイクロソフトのオフィス内に「マイクロソフト 21世紀の教室~ Windows in the Classroom ~」という体感型コンセプトルームを設置するほか、Windows 8デバイスを発売するパートナーと連携し、教育機関や教育委員会に向けてスクールパレットとWindows 8デバイス、クラウドサービスの総合的な活用方法を提案する。

 スクールパレットは、5月下旬にベータ版を公開し、7月下旬に正式リリースとなる予定。既に和歌山市教育委員会などでの試験導入が決まっているという。