写真●Citrix AppDNA 6.2の画面
写真●Citrix AppDNA 6.2の画面
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは2013年3月28日、Windows XP上で稼働している業務アプリケーションを最新OSであるWindows 7/8やアプリケーション仮想化環境(XenApp/App-V)へと移行する作業を支援するソフトの新版「Citrix AppDNA 6.2」(写真)を発表、同日出荷した。OSの移行プロジェクトの費用と期間を30~50%削減できるとしている。今回の新版では、日本語版Windowsと2バイト文字をサポートし、国内で実用できるようにした。

 個々のアプリケーション(Windows XP用)について、個々の移行先のOSの上で動作するかどうかを調べてレポートする。互換性の調査には独自のアルゴリズムを利用する。問題なく稼働するものを緑色、パッチの適用などの簡単な修正が必要なものを黄色、修正の必要があるものを赤色というように色分けして表示する。さらに、移行に当たってアプリケーションの改修が必要な場合は、改修箇所と改修内容の詳細情報をレポートする。

 移行先の環境に応じて二つのエディションを用意している。下位版の「Standard Edition」は、Windows XPからWindows 7/8への移行を想定している。一方、「Enterprise Edition」は、これに加えて、アプリケーション仮想化/デスクトップ仮想化環境(Citrix XenApp/XenDesktopやMicrosoft Application Virtualization)への移行などを想定している。

 ライセンスは、移行対象となるアプリケーションごとに1ライセンス必要で、さらに保守料が必須となる。希望小売価格(税別)は、買取型ライセンスの場合、Standard Editionが3万1500円(保守料は5875円)で、Enterprise Editionが9万8100円(保守料は1万8000円)。年間(1年)ライセンスの場合、Standard Editionが1万4400円(保守料は2750円)で、Enterprise Editionが4万4700円(保守料は8125円)。