写真●Oracle Database Appliance X3-2の外観
写真●Oracle Database Appliance X3-2の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 日本オラクルは2013年3月28日、中小規模向けデータベース専用機「Oracle Database Appliance」の2世代目に当たる新機種「Oracle Database Appliance X3-2」(写真)を発表、同日出荷した。2011年11月出荷の従来機種(関連記事)と比べ、性能を最大2倍、ストレージ容量を最大3倍に高めた。価格(税別)は、ハードウエア構成とOSだけで652万1742円(別途、データベース製品のライセンスが必要)。

 高さ1UのPCサーバー機2台と高さ2Uのストレージ1台で構成する、合計で高さ4Uのデータベース専用機である。OSにはOracle Linuxを搭載する。この上に、データベースソフトの「Oracle Database Enterprise Edition 11g Release 2」と、Oracle Databaseの負荷分散クラスタリングソフト「Oracle Real Application Clusters」が載る。さらに、これらの設定を省力化したりシステムの稼働状況を監視したりする運用管理ソフトも提供する。CPUコアは、契約に応じて最小4コア~最大32コアまで拡張できる。

 今回出荷を開始したX3-2は、ハードウエア仕様を刷新した2世代目の機種に当たる。システム全体(サーバー2台、ストレージ1台)での仕様は、以下の通り。CPUはXeon E5-2690×4個(32コア)。メモリーは512Gバイト。ストレージは18.8Tバイト(内訳は、ハードディスクが18Tバイト、SSDが800Gバイト)。なお、ストレージ拡張ユニット(高さは2U)を別途追加すると、ストレージ容量は標準構成の2倍である37.6Tバイトになる。

 これに対して、初代の従来機種は、ストレージを内蔵したPCサーバー2台で構成していた。日本オラクルによれば、2世代目のX3-2は、初代機種と比べて性能を最大2倍、ストレージ容量を最大3倍に高めたとしている。