トレンドマイクロは2013年3月27日、同社が「カスタム ディフェンス」と呼ぶセキュリティ対策の新戦略を発表した。不正プログラムに攻撃指令を送る「C&Cサーバー」にかかわる情報を、企業内で素早く分析、共有できるようにする。加えて、企業にセキュリティ専門家を常駐させるなど、個々の企業のニーズに対応したサービスを提供する。

 具体的には、同社のセキュリティソフト「Deep Security」の機能を強化し、同ソフトが不正プログラムを検知、分析して割り出したC&Cサーバーの情報を、社内にある他のトレンドマイクロ製品と共有できるようにする。これにより、社内で検知した不正プログラムからC&CサーバーのIPアドレスを自動的に割り出し、即座に通信を遮断する、といったスピーディーな対策が取れるようになる。この機能は2013年第3四半期に実装する予定という。

 加えてトレンドマイクロは、個々の企業にセキュリティ対策のコンサルティングサービスや、専門家の常駐サービスなどを提供する組織「サイバー攻撃レスポンスチーム」を2013年1月に設置した。現在は10数名が在籍するが、人員の増強を図るとしている。