2012年3月に開催された開発者イベント「Facebook Mobile Hack Tokyo」のステージに登壇したMark Zuckerberg氏
2012年3月に開催された開発者イベント「Facebook Mobile Hack Tokyo」のステージに登壇したMark Zuckerberg氏
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 米FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)が政治団体を設立する計画だと複数の米メディア(Wall Street JournalUSA Todayなど)が現地時間2013年3月27日までに報じた。この政治団体には、Zuckerberg CEOのハーバード大学時代のルームメイト、Joe Green氏や、テクノロジー業界の著名人などが参加する。移民法から教育問題に至るまで幅広い分野で米議会に立法改革を促していくのが目的と伝えている。

 当初の主な活動内容は移民法改革。国外の優秀な人材を獲得しやすくするため、米国市民権の取得条件緩和を議会に働きかけるという。また科学研究分野への予算拡大、教育改革といった問題にも取り組む計画。団体は、ワシントンの政治に詳しい専門化から助言を得るほか、全国共和党上院委員会の元理事が日々の活動に携わる。Facebookの元部門副社長、クリントン政権時代の報道官なども参加するとWall Street Journalは伝えている。

 同紙によると、名称はまだ決まっていないが、数週間以内にも団体の設立ともに正式発表する予定。現在Zuckerberg氏とGreen氏が協力して資金を集めている。目標金額は約5000万ドルだが、すでに米LinkedInの創設者であるReid Hoffman氏をはじめとする十数人から合計数千万ドルの資金提供を受ける約束を得ている。