IDC Japanは2013年3月27日、2012年の国内のスマートフォン出荷台数が前年比42.1%増の2848万台だったと発表した。2013年には3000万台を超えると予想する。また、2012年のタブレットの出荷台数は同91.3%増の462万台で前年からほぼ倍増した。

 2012年第4四半期だけで見ると、スマートフォン出荷台数は前年同期比29.2%増の883万台で、携帯電話端末全体に占める比率は77.9%となった。9月のauとソフトバンクの「iPhone 5」の販売が好調を維持していること、NTTドコモの「SH-02E」の販売拡大などがけん引している。OS別では、Androidが6割弱を占める。

 また、2012年第4四半期のタブレット出荷台数は、同88.3%増の202万台。「Kindle Fire」や「Nexus 7」など、年末商戦に合わせた低価格タブレットの投入が個人ユーザー層に広がったことなどを要因として挙げている。こちらもOSは、Androidがほぼ5割を占めてトップだった。

 2013年の見通しでは、スマートフォン需要は短期的には好調を維持して、3000万台超になるが、2014年以降は成長が鈍化していくという。一方、タブレットは、「iPad mini」のような注目度の高い端末や、低価格端末によって拡大傾向が続くとみている。

 長期的な見通しでは、スマートフォンは2017年に3765万台、タブレットは905万台になると予測している。

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