NECと日本通運(日通)は2013年3月27日、海外物流サービス事業の強化に向けた戦略的業務提携を行うと発表した。

 この業務提携にあたりNECは、現在100%子会社となっているNECロジスティクス(NECL)の株式の一部を日通に譲渡する。日通は段階的にNECLへの出資比率を高め、2013年10月をメドに49%、2014年10月を目処に51%の株式を取得する。日通の第1回の出資後に、NECLは社名を「日通NECロジスティクス」へと変更する。

 NECLが持つ海外拠点は現在23拠点。一方の日通は海外に438拠点を構えており、NECLの海外物流ネットワークを強化することが今回の提携の最大の狙いとなる。日通は、NECLの持つ精密機器の取り扱いノウハウなどを吸収し、今後、情報通信業界へのアプローチにつなげたいとしている。

 2012年3月期におけるNECLの連結売上高は627億8000万円。このうち、NECグループ内での売り上げが約7割、グループ外での売り上げが約3割だという。