NVIDIAは2013年3月26日、ミドルクラスのグラフィックスチップ「GeForce GTX 650 Ti」(以下、GTX 650 Ti)の派生版となる、「GeForce GTX 650 Ti BOOST」(以下、GTX 650 Ti BOOST」を発表した。搭載メモリーがGDDR5の2GBと1GBの2種類ある。実勢価格は2GBモデルが1万9800円、1GBモデルは未定。各ボードメーカーからも製品が登場している。ZOTAC Internationalが4月上旬に発売する「ZT-61201-10M」は、2GBのメモリーを搭載したオーバークロックモデル。実勢価格は2万円台前半だ。

「GeForce GTX 650 Ti BOOST」を搭載したNVIDIAのレファレンスボード。搭載メモリーがGDDR5 2GBのモデル。補助電源コネクターは6ピン×1。
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ZOTAC InternationalのGTX 650 Ti BOOST搭載ボード「ZT-61201-10M」。2GBメモリー搭載で、コア動作周波数を993MHz、ブースト時の動作周波数を1.059GHzにオーバークロックしている。発売予定は4月上旬。実勢価格は2万円台前半。
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 GTX 650 Ti BOOSTの主な仕様は表の通り。GTX 650 Ti BOOSTは、グラフィックスチップの消費電力が想定した値より低い場合、一時的にコア動作周波数を高めるブースト機能に対応した。コア動作周波数は980MHz、ブースト時の動作周波数は1.033GHzで、メモリーバス幅は192ビットと上位モデルの「GeForce GTX 660」(以下、GTX 660)と同じ。CUDAコア数はGTX 660が960個なのに対して、GTX 650 Ti BOOSTは768個と少ない。ディスプレイインターフェースはDVI×2とHDMIに加え、GTX 650 Tiに無かったDisplayPortもある。

GTX 650 Ti BOOSTとGTX 650 Ti/GTX 660の主な仕様。
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