早稲田大学電子政府・自治体研究所(所長:小尾敏夫教授)は2013年3月23日、独自の調査による「早稲田大学電子政府世界ランキング2013」を発表した。毎年実施しており、今回が9回目。主要55カ国を対象に電子政府進捗度を7要素30項目から評価したものだ。

 2013のランキングでは、前年に続いて1位がシンガポールになった。2位フィンランド、3位米国と続く。日本は6位で、前年の8位から順位を上げたものの、4位の韓国に後れを取っている。

 日本が順位を上げた理由について早大電子政府・自治体研究所は、「政府CIOを設置したこと(関連記事:業務改革に精通した実務家、政府CIO遠藤氏の素顔)、マイナンバー制度の実現計画を進めていること(関連記事:新マイナンバー法案、1年前とどこが変わった?)、中央省庁の電子申請などのオンライン利用率が低い事業の見直しを進めていることなどを評価した」と説明する。

 一方で、日本では電子政府を生かした行財政改革が進んでいないことを踏まえ、7要素のうち「行政管理の最適化」の観点では10位になり、この要素で1位だった韓国と差がついている。

 詳細な解説は、早稲田大学のWebサイトで閲覧できる。

表●電子政府世界ランキング2013(早稲田大学電子政府・自治体研究所調べ)
順位(前年順位)国・地域得点
1位→1位タイシンガポール94.00
2位↑4位フィンランド93.18
3位↓1位タイ米国93.12
4位↓3位韓国92.29
5位↑9位イギリス88.76
6位↑8位日本88.30
7位↓6位スウェーデン87.80
8位↓5位デンマーク83.52
8位タイ↑10位タイ台湾83.52
10位↑11位以下オランダ82.54

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