総務省は2013年3月25日、「V-Lowマルチメディア放送(ISDB-TSB方式)に係る参入希望調査等」を行うと発表した。期間は3月25日から4月24日。目的は、「V-Low帯を用いる放送の制度整備における検討の参考とするため」とする。

 調査の内容は大きく二つある。一つは、文字通り「V-Lowマルチメディア放送(ISDB-TSB方式)に係る参入希望調査」である。「基幹放送局設備の提供事業(いわゆるハード事業)に係る参入希望」と、「基幹放送の業務(いわゆるソフト事業)に係る参入希望について、計画を聞く内容で、調査票の大半を占める。

 もう一つが、V-Low帯域をFM放送に利用することに対する考え方である。日本民間放送連盟(民放連)からの報告として、「AM放送の難聴解消などを目的としてFM放送の活用を希望する社がある」ことを紹介し、こうした放送にV-Low帯域の一部を使用することについての考え方を聞いている。なお、この項目については、V-Lowマルチメディア放送への参入希望の有無に関わらず、考えのあるものは回答が可能な形態となっている。

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