ヤフーは2013年3月22日、デジタル家電や本、音楽ソフト、ビデオソフトなどの買い取りをネットで申し込める「Yahoo!買取」を開始したと発表した。不要になった中古品をヤフーが買い取り、ソフマップ、ネットオフ、デファクトスタンダードといったパートナー企業に卸して、これらのパートナーが「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!オークション」で販売する。
ヤフーのサービスでは、中古品を販売するためにYahoo!オークションがよく使われているが、商品の説明や写真のアップロード、落札者とのやり取りなどの手間がかかる。「この作業を面倒と考えて、およそ4割のユーザーは中古品の販売を経験していない」とヤフーはみている。
今回の新サービスを利用すれば、ネットで買い取りを申し込み、中古品を梱包して発送するだけでよい。着払いで発送するので、送料はかからない。すると、発送から7日以内に中古品の査定結果が届く。ユーザーが査定金額を承諾すれば、あらかじめ指定した銀行口座にその金額が振り込まれる。
買い取り金額の相場は店舗でパートナーが買い取る場合と同程度になるので、Yahoo!オークションでの落札額より低くなることがある。買い取り金額が不満なら、キャンセルできる。
パートナーが買い取る商品のジャンルは、ソフマップがスマートフォン、携帯電話、タブレット、デジタルカメラ、ゲーム機、ゲームソフトなど。ネットオフはコミック、書籍、音楽・映像ソフト、デファクトスタンダードはバッグ、財布、腕時計、靴、貴金属、アクセサリー、服などを扱う。ヤフーは、「これらの中古品を高く売るノウハウを持つパートナーと組むことで、買い取り価格をできるだけ高くして、ユーザーの満足度を上げたい」としている。