写真●タップでコンシェルの利用イメージ
写真●タップでコンシェルの利用イメージ
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 NTTドコモは2013年3月22日、ユーザーのスマートフォンの操作を支援するAndroid向けアプリ「タップでコンシェル」を、3月26日から試験提供すると発表した。ネット上のトレンド情報や利用履歴などから、状況に応じて必要と思われる機能やキーワードなどを予測することで、ユーザーの操作を支援する。顧客の使い勝手を高めて、競合他社との差異化につなげる。

 タップでコンシェルでは、「画面を数回タップするだけで目的の操作を実現できることを目指した」(先進技術研究所の飯塚真也氏)。例えば、電車の乗り換えを調べる際は、それまでの履歴を基に頻繁に利用する駅を候補に表示するほか、レシピのように予測が難しい分野の場合は、ソーシャル系のトレンド情報を基に注目キーワードを示す(写真)。

 候補の予測には「しゃべってコンシェル」の統計データやdメニューの各種コンテンツ情報(アクセスランキングなど)、ソーシャル系のトレンド情報を活用。利用時間や曜日なども判断材料に使う。タップでコンシェルの利用履歴と組み合わせながら学習していくことで、利用頻度が高くなるほど精度が高まるようになっている。

 対応する機能とコンテンツは、電話、メール、メモ、アラーム、タイマー、スケジュール、カメラ、音楽プレーヤ、乗換案内、地図、天気、エリアガイド、グルメ、レシピ、動画、音楽、画像、アプリ、ゲーム、書籍、リアルタイム、ニュース、Wikipediaの計23種類。

 候補の表示画面はキーボードと同じ大きさになっており、片手(親指1本)で簡単に操作できることを目指した。

 タップでコンシェルはAndroid 2.3以上のスマートフォンで動作し、Google Playまたはdメニューからダウンロードできる。

 利用料は無料だが、提供期間は3月26日から9月30日まで。まずは試験提供を通じて予測技術の検証や改善を図り、本サービスにつなげていく考えだ。