米Appleは現地時間2013年3月21日、「Apple ID」アカウントのセキュリティオプションとして2段階認証の提供を開始した。当初は、米国、英国、アイルランド、ニュージーランドで利用可能。

 2段階認証を利用するには、「My Apple ID」ページの「Manage your Apple ID(Apple IDを管理)」からログインし、「Password and Security(パスワードとセキュリティ)」を開いて、2段階認証の項目で指示された手順に従って設定する。

図●Apple ID2段階認証の手順(出典:AppleのWebサイト)
図●Apple ID2段階認証の手順(出典:AppleのWebサイト)

 2段階認証を有効にすると、所有する端末から「iTunes」「App Store」「iBookstore」などでコンテンツを購入する場合やアカウント情報を管理する場合に、パスワードに加え、端末に送られてくる4桁の確認コードの入力が必要になる。

 確認コードは、同社のクラウドサービス「iCloud」の「Find My iPhone」機能か、あるいはショートメッセージングサービス(SMS)経由で受け取る。

 また、デバイスにアクセスできない状態になったり、パスワードを忘れたりした場合のために、アカウントを復旧するのに必要な14桁の回復キーも提供される。Appleは、回復キーを書き留めて、自宅やオフィスなどに大切に保管しておくことを勧めている。

 2段階認証を利用することにより、従来のようにセキュリティ保護のための任意の質問を作成して記録する必要が無くなる。

 2段階認証の提供は、順次対象地域を拡大する。2段階認証が利用可能になると、Apple ID管理のパスワードとセキュリティページに2段階認証の項目が表示される。

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