写真1●Rakuten Global Market「美食日本」のWebサイト
写真1●Rakuten Global Market「美食日本」のWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●前回キャンペーン実施時に香港でカニを宅配した時の様子
写真2●前回キャンペーン実施時に香港でカニを宅配した時の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 楽天は2013年3月18日から、海外在住者を対象としたインターネット通販モール「Rakuten Global Market」において、保冷が必要なカニやホタテなどの海産物を北海道から香港向けに直販するキャンペーン「美食日本」(写真1)を始めた。1月に実施した同様のキャンペーンが好調だったため、品揃えを拡充したうえで第2弾を展開する。今後は常時販売や香港以外の地域への販売拡大を検討する。

 「美食日本」に参加するのは、日本の楽天市場に出店する北海道の鮮魚販売6店舗。日本国内向けにも販売している商品のうち、高価格帯の商品を香港向けに出荷する。出店者にとって、在庫管理や荷造りなどにかかる手間は日本国内向けに販売するのとほぼ同じ。貿易実務に通じていない出店者も、容易に海外へと販路を拡大できる。

 国際物流業務は楽天子会社の楽天物流(東京都品川区)とヤマト運輸、全日本空輸(ANA)の3社が担う。北海道から出荷された海産物はヤマトの保冷物流網とANA機を使って、沖縄県・那覇空港近くの経済特区でヤマト・ANAが共同運営する「沖縄国際物流ハブ」の物流拠点に運ばれる。日本政府の特区制度による優先通関などを経て、再びANA機で香港へと運ばれる。香港域内ではヤマトの現地法人(関連記事)が保冷宅配便で、顧客の自宅まで配送する(写真2)。