エスアイインフォジェニック(SIG)とソニックスは、Androidを中心とするスマートデバイス向けアプリケーションやサービス開発のコンサルティング事業で協業する。導入前のコンサルティングから、サービスのテストに至る一連のプロセスまでワンストップサービスを提供する。

 具体的な協業内容としては、(1)モバイルサービス開発プロジェクトの上流工程の設計コンサルティングの提供、(2)モバイルサービス開発におけるテスト自動化コンサルティングサービスの提供、(3)スマートデバイス向けアプリの共同開発、がある。(1)では、マルチプラットフォームに対応した開発支援や開発ガイドラインの作成支援などを行う。(2)では、テスト自動化ツールの導入支援や自動化スクリプトの作成支援をする。

 今回の協業に先立ち、ソニックスは2013年2月8日、スマートデバイス向けアプリケーション開発向けの「モバイルファースト開発ガイドライン」を発表していた(関連記事)。同ガイドラインでは、スマートデバイス向けのアプリケーションの開発指針を示している。今回の協業は、このガイドラインもベースとなっている。

 協業の一環として、4月18日にセミナー「モバイルファースト最前線」を開催する予定。両社の担当者によるノウハウ解説や事例紹介に加え、OESF(Open Embedded Software Foundation)代表理事である三浦雅孝氏や、Webアクセスデータと社内オフラインデータを解析するためのアプリケーションを販売しているオーリック・システムズ代表取締役CEOを務める幾留浩一郎氏による講演も予定されている。

 またSIGは、モバイル事業の拡大を受けて、4月下旬~5月上旬にも仙台に開発センターを開設する。同社は、これまでも北陸地方など地方での人材採用に力を入れてきた。東日本大震災の被災地において、雇用創出を図る狙いもある。現地で採用した社員を、本社がある東京で育成した後仙台の開発センター勤務とする。20人程度の採用を目指している。

■変更履歴
当初、「ビッグデータの分析を行っているオーリック・システムズ」としていましたが、正しくは「Webアクセスデータと社内オフラインデータを解析するためのアプリケーションを販売しているオーリック・システムズ」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/03/19 13:05]