三井情報(MKI)は2013年3月18日、複数のExcelデータを一つに集計するSaaS型のクラウドサービス「Gathering Module」を発表した。Excel入力フォームを用いて勤怠管理などのデータ集計業務を行っている企業に向く。2013年3月中に提供開始する。月額費用(税別)は、集計表の数と種類によらず100ユーザーで25万円からなど。別途、初期費用10万円が必要。

 Gathering Moduleは、複数のExcelファイルを集計し、集計済みの一覧表(Excel形式)を自動生成する機能を、SaaS型で提供する。専用に用意されたオンラインストレージ(共有フォルダー)上に、集計元のExcelファイルをアップロードすると、自動的にこれらを集計する仕組み。アップロード済みの集計元ファイルをオンラインで編集することも可能で、編集内容はそのまま一覧表に反映される。

 サービス開始時には、あらかじめ集計元Excelファイルと集計後の一覧表Excelファイルのテンプレートを作成しておく必要がある。現在利用中の集計元ファイルをベースにテンプレートを作成できるが、集計元と一覧表のセルの対応は、サービス開始前に三井情報側で設定する。

 従来、Excelの集計は、コピー&ペーストなどの手作業で実施しているケースが多かったという。この場合、集計者の処理負荷が大きいほか、作業ミスが発生する。Gathering Moduleでは、これを自動化する。また、従来は集計元データが個別のメールでばらばらに届くので、その都度一覧表に反映していたという。Gathering Moduleでは、共有フォルダーのファイル更新をトリガーに一覧表を自動生成できる。